家族構成の変化に合わせた
二世帯住宅のリフォーム事例

子どもの成長や親の高齢化に合わせ、二世帯住宅のあり方を見直そう

子どもの成長や親の高齢化に合わせ、二世帯住宅のあり方を見直そう

家族が協力して生活することで、豊かな暮らしがかなうと人気の高い二世帯住宅。親世帯と同居し始めてから、子どもが成長し、そして親が高齢になっていくなかで、家族が求める二世帯住宅の形も少しずつ変わってきます。家族みんながより快適に生活できるよう、二世帯住宅のリフォームポイントを紹介いたします。
家族とのコミュニケーション重視派は玄関を共有。プライバシー尊重派は個別に設置を

家族とのコミュニケーション重視派は玄関を共有。プライバシー尊重派は個別に設置を

かなえたい暮らしによって、玄関を共有するか、世帯ごとに設けるのかが変わってきます。

家族間のコミュニケーションを増やし、より安心感のある暮らしをかなえたい場合は玄関を共有するのがおすすめです。家族の外出や帰宅に合わせて、「いってらっしゃい」と送り出したり、「おかえりなさい」と出迎えたりするのがスムーズで、日常的なコミュニケーションが自然と増えます。なお玄関を共有する場合も、表札は親世帯、子世帯それぞれにあると便利です。特に、娘夫婦と親が同居する場合、子世帯と親世帯で苗字が異なる場合が多いです。それぞれの表札があれば、郵便や宅配などの業者や客人も混乱しません。

生活スタイルが異なれば、親が就寝中の深夜や早朝に玄関を出入りすることも日常的に生じます。親世帯と生活リズムが異なる家庭がお互いに気兼ねなく生活するためには、玄関は分けた方がストレスは少なくなりそうです。また、お互いの友人を招待しやすいのもメリットです。
毎日使う水回りは混雑必至。子どもの成長に合わせて、シャワールームやトイレを増設

毎日使う水回りは混雑必至。子どもの成長に合わせて、シャワールームやトイレを増設

家族が増えると混み合ってしまうのがお風呂やトイレです。お風呂の場合、子どもが乳幼児のうちは家族と一緒に入浴するため待たされることも少ないですが、成長とともに子どもが一人で入るようになると、家族全員が入浴し終わるのに長時間かかるようになります。水回りのリフォームは費用がかかりますが、シャワールームならば浴室よりも低コストで増設できるのでおすすめです。

またトイレも、通勤や通学の身支度で慌ただしい朝は特に混み合いがちです。子どもの成長に合わせて、シャワールームとトイレの増設を検討してみてはいかがでしょうか。
キッチンが使いにくいと感じたら、高さや動線の見直しを

キッチンが使いにくいと感じたら、高さや動線の見直しを

親とキッチンを共有している二世帯住宅も多いです。この場合、加齢によって背丈が小さくなった親が使いやすいように、シンクやコンロなどの高さが低めに作られるが一般的。忙しい共働きの夫婦は、親が食事の用意をしてくれることが多いため、若い頃はスムーズでしょう。しかし、親世帯が高齢となり、夫婦が主にキッチンを使うようになると、料理するにも片付けをするにも常にやや前かがみにならなければならず、体に負担がかかります。親がキッチンをあまり使わなくなったら、キッチンの高さや使い勝手を見直してみましょう。また、子どもが成長すると、一緒にキッチンに立つ場面も増えてきます。複数人がキッチンに入っても冷蔵庫を開けられたり、料理や洗い物ができたりするよう、スペースの余裕や動線も見直しましょう。
カーポートの増設や共有スペースの取り方を工夫し、家族みんなが暮らしやすい住まいに

カーポートの増設や共有スペースの取り方を工夫し、家族みんなが暮らしやすい住まいに

共働きだと夫婦それぞれが車を所有している場合が多いです。また、車社会の岡山では、元気なうちは親世帯も車を所有することもあるため、二世帯住宅に向けてリフォームをする際は、カーポートの増設が必要となってきます。離れた場所に駐車場を借りるのも一案ですが、雨の日や荷物の多いときなどは面倒で、日々使うものだけに、できるだけ家の敷地内に増設したいところ。土地に余裕がない場合は、庭の一部に駐車場を増設したり、あまり使っていない一階を減築したりして駐車スペースを作るのもおすすめです。庭のスペースを小さくすれば草ぬきなどの手間が減り、部屋を減築すれば固定資産税も減額されるなど、駐車スペースが増える以外にもメリットがあります。

ささいなことですが、洗濯物干し場や納戸などの共有スペースも、世帯ごとに設けるとより生活しやすいです。洗濯物の干し方は人それぞれにこだわりがあったり、やりやすい方法があったりするものです。「タオルはこうした方がよく乾きますよ」など、アドバイスする方は親切のつもりでも、言われた方は「いちいち口出ししないでほしい……」と感じることも。また納戸も、思い出の品や大切な物など、勝手に触れられたくないものを保管しておくスペースです。家族とはいえ、なるべく踏み込んでほしくない部分は分離することで、無用なトラブルを回避することができるでしょう。